2011年12月31日土曜日

真木林道情報


 久振りの天気に恵まれ、真木林道を巡回して来ました。放射冷却気味で、日の出頃に気温は低くなり木々に霧氷が着きました。真木渓谷入り口のオノエヤナギの群落は真っ白に、雪の華が咲いていました。
 今年は、例年にない12月の大雪となっています。林道は、1mを超す積雪深がありました。雪は締まっておらずスノーシューを着けても膝まで沈みました。2月中旬頃に比べ真木橋までの時間が4倍かかってしまいました。出発の時間が遅かったので、今日は真木橋で引き返しました。帰りもかなりの時間がかかるのではないかと思いましたが、行きの半分の時間で戻って来ました。ラッセルがいかに重労働かわかります。
 このまま1月も雪が続くとは思われませんが、1月いっぱいは、深い雪に悩まさせられる時期です。例年であれば、4月の下旬には除雪と整備が終わり駐車場まで車が入れるようになりますが、来年の春はどうでしょうか。

2011年12月27日火曜日

冬の真昼岳コース

真昼岳は厳冬期を除けば、積雪期でも日帰りが可能な山です。夏の南沢を通る赤倉コースは、雪崩の危険性が高いため避けた方がよいでしょう。同じように赤倉沢、門の股沢も雪崩が起きますので、利用はできません。利用できるコースは、次のものがあります。
 大浅沢右岸尾根コース  善知鳥口から大浅沢へ入り、右岸の尾根を登り、アクビの台へ出てヤセツルへ向かいます。アクビ台で赤倉コースと合流しますが、そいのまま尾根を詰め(夏のコースのように迂回はしません)ヤセツルへ出ます。途中の740mの坊主アワ畑には、2本のスギがありよい目印となっています。
 南沢右岸コース  赤倉登山口から南沢と赤倉沢の間の尾根を坊主アワ畑に向かいます。ここからは大浅沢からのコースと一緒です。
 焼山コース  赤倉登山口を過ぎ、作業道を利用し焼山(678mの独標点)を経由しヤセツルへ向かいます。焼山からの下りがやせ尾根となっており注意が必要ですが、距離が短いので心配いりません。
 権現沢左岸コース   赤倉登山口の奥で作業道に入らず、権現沢の左岸にとりつきダイレクトに焼山からの尾根を目指します。急斜面で、高度は稼げますが体力がいります。私は、下りに利用しています。詳しいことは、今年の2月のブログをご覧ください。
 去年、門の股の右岸コースを探ってみましたが、音動岳の肩付近がやせ尾根でエッジ状になっており、雪庇が発達し危険で、断念しました。

2011年12月24日土曜日

北半球の高層天気図

高層天気図は地上の天気図と合わせて、天気予報の理解と今後の天気の変化を見るのに非常に役立ちます。特に冬は寒気の流れが日本の天気に大きく影響しますので、上空5,000m付近の高層天気図を確認するようにしています。北極の寒気は、上空の低圧部に下りてきて偏西風と共に動きます。冬は、偏西風が南下しますので、寒気も南下しやすくなります。
 23日の北半球の高層天気図を見ますと、沿海州に北半球で最も強い零下48度の寒気があります。この寒気はカムチャッカ半島付近にある高気圧部に阻まれ、停滞気味に見えます。移動するにしても北海道付近まで南下しそうに見えます。この寒気が抜けると、西はあまり強い寒気が見えませんので暖かくなるのではないでしょうか。

2011年12月20日火曜日

登山教室とナチュラルガーデン講習会

登山教室
 大仙市太田公民館で来年の2月から月に1回、登山教室を開きます。これから登山を始める方や登山の基礎を学びたい初心者の方を対象としています。内容は、登山用具、地形図の読み方、天気図と観天望気、登山技術の基礎、安全対策などです。2~4月は、公民館で勉強し、5~11月は薬師岳と真昼岳をフィールドとして実習します。
 詳しいことは、大仙市太田公民館(0187-88-1119)までお尋ねください。

ナチュラルガーデン講習会
 同じく太田公民館で、ナチュラルガーデン講習会を開きます。来年で3年目となり最終年です。奥羽山荘のもみじ庵で実際に庭造りをします。今年は前庭を「和」をテーマに、半年かけて整備します。月に1回開かれ、植え込みや手入れの仕方を実習します。気候風土にあった庭造りを目指しています。日本庭園の講習会ではありませんので、誤解のないように。
 詳しいことは、太田公民館にお尋ねください。

2011年12月15日木曜日

真木林道情報

昨日は快晴で、過ごしやすい日でしたが、夜からは雨が降り出し里の雪は解けてしまいました。真木林道は、雪がありますが、袖川までは入れました。しかし、道路の状態は悪く、車高の高い車で冬タイヤでなければ危険です。雨はみぞれや雪に変わって来ましたので、山では雪が積もると思われます。天気予報では連日雪だるまが並んでいます。真木林道は間もなく通行できなくなるでしょう。
 昨夜は、かなりの雨が降りましたので、林道には小さな落石が見られました。雪に埋もれて見えなくなっていることもありますので、注意してください。
 昨日、真昼岳の赤倉沢林道を巡回して来ましたが、大鳥居から奥は雪で通れませんでした。赤倉沢林道も間もなく通行できなくなるでしょう。南沢は、雪が多い場合は表層雪崩が起きますので注意が必要です。

2011年12月9日金曜日

真木林道情報

周期的に寒気が来て雪が降りますが、長続きしないため雪が積もりません。真木林道も袖川から奥は、少し雪がありますが通行できます。例年であれば切り通しから奥は、雪で通行できなくなる頃ですが、今年は雪が積もっていません。今日も午前中は雪が降りましたが、午後からは止んでいます。
 里から見ると山の上は白く見えますが、例年の積雪はないようです。しかし、これから山に入る場合はカンジキとピッケルは必要かと思います。

2011年12月3日土曜日

薬師岳情報


 12月2日、薬師岳を巡回して来ました。山は強く冷え込んだらしく、滝倉付近からは美しい霧氷が見られました。この付近から登山道の雪が少し多くなりましたが、カンジキまでは必要ありませんでした。天気に恵まれ、青い空に白い雪の華が咲いたブナが映え、暫し見とれました。降雪が少なかったため、よけいに美しく霧氷が着いたようです。この霧氷は、帰りまで解けずに残っていました。
 倉方から上部に雪があるといってもカンジキを着けるほどではなく、登山道もはっきりわかり、楽しい山歩きができました。

薬師岳の頂上から和賀岳方面を見ると、尾根には雪がありますがそれほど多いとは思いませんでした。念のため、カンジキは持っていた方がよいでしょう。ピッケルは重宝しましたので、これからはいつも持っていきます。ポールでもよいと思いますが、雪が深くなると支点の確保のためには、ピッケルの方が便利かと思います。
 次の寒気がいつ来るかわかりませんが、真木林道は間もなく雪で通行できなくなります。

2011年12月1日木曜日

白鳥が少ない

今年の冬は白鳥が少ないと感じます。先月の中旬は、南に渡る白鳥の群れが多く見られましたが、今は例年よりもかなり少なく感じます。一昨年までは、家の周りで稲の落ち穂を啄ばむ白鳥の群れを普通に見られましたが、今年は1組もいません。朝や夕にとびかう群れの数もかなり少なく感じます。
 鳥インフルエンザの感染を防ぐために、秋田県では白鳥の餌付けを止めていますがその影響でしょうか。餌をもらえない白鳥の群れは、餌をとりやすい雪の少ない地方へ移動しているのでしょうか。メンコイ(かわいい)からと言って、野生動物に簡単に餌をやってもよいのでしょうか。人と野生動物の関わり方を考えさせられます。