2011年11月29日火曜日

薬師岳情報

今日は例年よりも暖かい日で、時折陽射しもあり楽しい山歩きでした。確かめたいことがあったので、滝倉沢の左岸の尾根をたどり、途中の滝倉沢と曲沢(滝倉の水場の沢)の合流点の上流で、滝倉沢を渡り避難小屋跡へ向かいました。滝倉沢を渡ると、すぐ尾根に向かう小道があります。スギ林の進んでいきますが、スギ林の奥の方では道がはっきりしなくなり、時々ルートファイデングをしながたどりました。天気は高曇りで、柔らかな日差しもあり初冬の山歩きを楽しみました。
 滝倉沢の右岸は、敷き詰めるほどのワサビの群生地で見事でした。急な斜面を登り詰めると台地状のブナ林に出ます。ここが本来のブナ台だとマタギから聞いたことがあります。ここまで登れば、滝倉の避難小屋跡はすぐです。この辺から雪が見られ、避難小屋跡付近では登山道は雪に埋もれていましたが、カンジキを着けるほどではありませんでした。
 都合があったので、ここから登山道を下りましたが、水場から下には雪はありませんでした。山の様子から判断すると、倉方から三本ツル上部には雪があると思われます。カンジキは必要と思いました。12月2日に、もう一度天気を見ながら薬師岳まで登る予定です。その際は、カンジキとピッケルは持参します。

2011年11月26日土曜日

真木林道情報

 大倉岩付近の雪景色
 真昼山地は、雪が積もっています。今月中旬ごろから周期的に寒気が降りてきて、山は雪が積もっています。真木林道は25日から雪が降り、切り通し(ももし坂)付近から積雪がありました。大倉岩から奥は10㎝ほどの積雪でしたので、冬タイヤでなければ危険です。スギ丸太の運搬によって、林道が荒れています。車高の低い車は、慎重に運転してください。
 林道の奥は積雪があります

 これからは、天気予報に雪マークが並んで来ます。一夜にして通行不能となりこともあります。日中でも激しく降る場合は、30分で通行できなくなることもあります。特に袖川から奥は、雪の量が多くなります。林道に入る場合は、天気に十分配慮してください。
 登山口の休憩所は、冬囲いをしました。入口は去年までは上まで囲いましたが、今回からは積雪の状況から判断して半分までの囲いとしました。非常時の場合は、囲いを外して簡単に入れますのが、水は止めてあります。
 天気の具合を見ながら薬師岳を巡回する予定ですが、カンジキは必ずも持っていきます。倉方までは、登山道を登ったほうが楽ですが、三本ツルは右側が急斜面ですので、ブナ林の中を歩いた方が安全でしょう。

2011年11月18日金曜日

真昼岳赤倉コース

横手盆地の霧の上にそびえる鳥海山
 15日から17にかけて降った雪が、解けずに残っていました。南沢の下流にはでは10㎝ほどの雪が登山道にあり、沢の上部から少し雪が多くなって枝や木が重みで倒れ、登山道をふさいでいる箇所もありました。登山道ははっきりわかり、迷うことはありませんでした。雪があると言ってもカンジキを履く必要はありませんでした。
 天気は小春日和の最高の天気で、ブナ林ではブナの梢に雪が残り、柔らかな光を反射させてきれいでした。
ヤセツル付近から雪は多くなり、雪質も幾分乾いてきました。雪の重みで潰されたササや藪が登山道にかかり歩きにくく時間がかかりました。横手盆地の南部は濃い霧がかかり、その向こうに鳥海山が聳え、美しい景色が広がっていました。海の上に鳥海山があるような錯覚を覚えました。

 ヤセツルから見た真昼岳

 和賀岳や秋田駒ケ岳、森吉山、太平山、栗駒山系の山々が、雪で白く輝いていました。日曜日に雨が降るとの予報ですが、900m以上の山では解けることなく根雪となると思います。

2011年11月17日木曜日

真木林道

 薬師岳もすっかり雪化粧です

 真昼山地には、昨日、今日と雪が降りました。しかし、今日は林道には積雪はありませんので通行できます。森林管理署でスギの伐採を行っていて、そのスギ丸太の運搬のため、道路が荒れています。普通乗用車は、慎重に運転してください。
 今年は例年よりも遅い初雪でした。秋田県の上空には零下30度の寒気が南下していますので、昨日、今日と寒い日となりました。明日は、この寒気が抜け、小春日和の天気となりそうです。久しぶりに真昼岳を巡回してくる予定です。カンジキは必要ないと思いますが、念のため持っていこうと思います。
 来週中には、薬師岳登山口の休憩所の冬囲いをする予定です。水も止め、入口も半分ほどを囲います。今年の登山シーズンも終わりとなりました。

2011年11月15日火曜日

高層天気図の利用

日本の上空に零下30度以下の寒気が南下し始めました。零下30度は、平地でも雪が降る目安と言われています。冬の数日後の天気の変化や雪の降り方を予想するためには、北半球の高層天気図が役立ちます。私は、地上の天気図と北半球の500hPaの高層天気図を参考にしています。
 高層天気図を見ると、寒気の張りだしの様子が分かりますし、ジェット気流の影響を受けて寒気がどのように動くが予想できます。現在、ウラジオストックの上空には零下36度の寒気があり、北海道の上空に南下しそうです。またヒマラヤ付近の上空には零下39度の寒気があり、これが北海道の上空に来るかが心配です。西アジアの上空にも寒気が南下しています。
 注意して見ますと、ヒマラヤ山脈が壁となって寒気の南下を妨げているのが分かります。西アジアやヨーロッパの寒気は、ヒマラヤの北を回って日本の上空に来るように見えます。またシベリアの上空に直接寒気が南下することも見られます。
 天気を予想することは、観天望気と並んで天気図の利用が必要です。地上の天気図だけでなく高層天気図も非常に役立ちます。高層天気図を見るには、「天気図(気象庁発表)」で検索して見てください。日本の上空付近と北半球の高層天気図があります。また1週間の地上の予報図も見られます。

2011年11月12日土曜日

白岩岳のブナ

 日本で一番太いブナ

 11月11日、久しぶりに白岩岳の日本一のブナを見て来ました。台風や強風で道にはブナやヒバの倒木が多く、道を見失いそうになることもありました。ブナの巨木は葉を少し残しながら、凛として青空に立っていました。樹勢には衰えは見えず、元気でした。
 途中の道には、ミズナラとヒバの幹が付き互いに競い合っている木が所々に見られます。またブナがそばのブナをまきこんでいる状況もが見ることができます。そして、ミズナラの大木が多いのには驚かされます。マイタケが多く採れることでしょう。紅葉は終わり森の中は明るくなっていて、踏みしめる落ち葉がカサカサと心地よい音を立てました。午前中は陽射しもあり暖かく、楽しい山行でした。
 麓の方は、名残ですがまだカエデ類の紅葉が楽しめます。


 ブナのそばに見られる捻じれて横たわり、立ちあがるクリの巨木

2011年11月2日水曜日

真木渓谷紅葉情報

 真木橋付近の紅葉(白滝付近)
 真木渓谷の紅葉は、終盤となっています。袖川から奥は、名残の紅葉です。真木橋付近から袖川までは、大分散りましたが、まだ楽しめます。渓谷入り口付近は、散り始めから見頃です。明日は、天気が晴れて来るとの予報ですから、今年の見納めとして真木渓谷を訪れてみてください。まだ楽しめます。
 北半球の高層天気図を見ると、偏西風は蛇行していないため日本付近に南下する寒気が見当たりません。そのため予報では、しばらく暖かい日が続くようです。このせいか、紅葉も長持ちしているように感じます。しかし、朝や夕方には白鳥の群れが多く飛び交うようになり、確実に冬が近づいています。山はいつ雪が降るかわかりません。冬山の装備が必要ですが、晴れた日は楽しい山登りができます。
 4日は、秋田市の太平山に旭股キャンプ場から登る予定です。10月29日は、野田口から登りましたが天気がよく、美しいブナの林を観賞しながらの登山でしたので、きつい登りも苦にはなりませんでした。

 渓谷入り口付近から大森(おもり)山を望む

2011年11月1日火曜日

川口渓谷


 10月31日、全面通行止めであった川口渓谷が遊歩道として、開通したのを記念して渓谷の散策が行われました。天気は小雨から次第に晴れ、楽しいウオーキングが楽しめました。今年の紅葉は、台風や強風の影響で色づいた葉が散ってしまい、あまり良い紅葉とは言えません。渓谷の入り口付近が見頃ですが、少し寂しい紅葉でした。
 渓谷の奥は、散り始めから色あせ始めています。しかし、残った紅葉が白い岩肌と天然のスギと美しいコントラストをなしていました。これから11月の中旬にはすっかり葉を落とし、冬枯れの状態となりますが、ブナの白い肌と枝先の淡いエンジ色が一際映えます。初冬のブナ林には、心和む充実感があります。